深呼吸が出来ますか?

深呼吸(腹式呼吸)が出来ない人、結構、多いんです。

呼吸には、呼吸筋と言われる横隔膜、内・外肋間筋。補助筋として肋骨挙筋、肋下筋、斜角筋群など複数の筋が関与していますが、一番の主役は横隔膜です。
実際には膜ではなく膜状の筋組織で、牛の横隔膜は「ハラミ」と呼ばれています。

ある医師の講演で、この横隔膜が衰えている人が多いという話を聞きました。横隔膜が衰えると呼吸が早く浅くなり、腎臓に悪影響を与えるそうです。
また、活性酸素の除去能力が減弱し、老化が加速するそうです。
横隔膜を鍛えるには、横隔膜を主に使う腹式呼吸が効果的と言っていました。

血液の体循環量は、

冠状血管 5%
脳 15%
肝臓 26%
腎臓 25%
骨格筋 17%
皮膚・骨・その他 12%

となっています。
臓器の大きさで比較した場合、一番小さい腎臓に沢山の血液が流れています。ということは腎臓が一番、酸素(新鮮な血液)を必要としている訳です。
東洋医学でも呼吸を主る肺は、腎の母とされています。
腎は生命力、成長、生殖の根源である精を蔵しています。腎が衰えると元気がなくなる、病気になり易い、生殖能力低下、各種の老化現象などをおこすので、東洋医学的にも整合性があります。

活性酸素を排出する腹式呼吸!

最近、活性酸素が老化や各種疾病の原因として取り上げられています。
呼吸をしている限り、活性酸素は発生するのですが、余った活性酸素を処理出来ないことが問題なのです。

活性酸素は、化学反応時に働く活性を持った酸素の中間体で、体内の様々な化学反応(代謝)や殺菌に必要なものです。
代謝の過程で余った活性酸素が生じた場合、これを無毒化するSOD(活性酸素除去酵素)という酵素が備わっているのですが、何らかの原因で、その酵素がうまく働かなくなると余った活性酸素は組織を傷つけてしまう考えられています。

その医師の話からは、腹式呼吸が活性酸素を減らす機序は聞けませんでしたが、腹式呼吸には、自律神経の働きを整える効果があるので、その辺が関係しているのではないかと思います。

呼吸を重視する気功、ヨガ、ピラティスや各種の呼吸法など、自分に合って長く続けられる健康に注目してみてはいかがでしょうか?