幕内秀夫先生の講演
この所、食品の偽装や薬物混入などのニュースが、連日のようにマスコミを賑わしています。
日本の食料自給率(カロリーベース)は、40%を割り、ほとんどの食料を外国からの輸入に依存しています。
また、今年から特定健康診査、特定保健指導制度が実施され、現代日本の「食」を取り巻く様々な問題が、私達の日常生活に大きな影響を及ぼしています。
このような情勢の中、「食」を見直す機会として、「フーズアンドヘルス研究所」代表で管理栄養士の幕内秀夫先生の「食生活と健康」というテーマの講演を聞きました。
幕内秀夫先生は、「FOODは風土」を提唱され、日本人に合った食生活の普及させるため、各地での講演、医療機関での栄養指導などの活動をされています。
講演では、日本人の食生活に関して、下記の問題点が指摘されました。
・豊食の時代から、飽食、崩食、呆食、放食の時代になってしまっている。食事を摂らない人も増えている。
・食生活は、女性ホルモンに最も大きな影響を与え、不適切な食事は、婦人科系疾患を発症すると考えている。
・20~30歳代の乳がん患者は、皆、ほとんど同じような食事をしている。
・戦後の半世紀、食のアメリカ化(欧米化ではない)が進み、手間の掛からない食事やファーストフードなどが一般化し、米を食べなくなった。
・日本は、熱量を米(でんぷん)から摂取していたが、欧米は脂と砂糖から摂取している。日本もカタカナ主食(パン、パスタ、ピザなど)になってきたため、脂と砂糖の摂取量が増えた。
・人間の脳は、飢餓の記憶からか、高カロリー(脂と砂糖)な食べ物を欲しているので、本能的に脂と砂糖は旨いと感じる。
・大人は、ストレスを酒、タバコ、甘い物で解消するが、依存症があり、ある意味ドラッグである。甘い物(砂糖)は、子供にも快楽となるので、パンやお菓子には注意が必要。
それらを踏まえて「食生活の実際―7カ条」を示されていました。
1.液体でカロリーをとらないこと
・清涼飲料水や缶コーヒーは、いくらでも飲めてしまう。
しかし、ブドウ糖が大量に含まれているので、飲み過ぎると食事が入らなくなってしまう。
・乳幼児にポカリスエットを飲ませるのも問題。
2.1日に2回は白いご飯を食べる
・乳がん患者の殆どは、ご飯を食べていない。
・パン、パスタを主食とした場合、バター、牛乳、チーズ、ヨーグルト、ドレッシング、マヨネーズなど、脂の多い副食になる。
・ご飯を主食とした場合、味噌汁、納豆、おひたしなど、自ずと脂の少ない食事になる。
・ご飯を主食にするとお通じも良くなる。
・ご飯を食べられる程度に脂と砂糖を摂るようにする事が大事。
3.子どものおやつは食事
4.副食は季節の野菜中心
5.動物性食品は魚介類を中心に
6.未精製のご飯を食べる
7.食品の安全性にも配慮する
特に栄養学に関する専門的な内容ではありませんでしたが、日本の「食」の問題点を分かり易く解説していただきました。
また、ユーモアたっぷりな独特な口調で笑い声の絶えない、とても楽しい講演でした。
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