‘ヘルスケア’ カテゴリーのアーカイブ

養生、セルフケアの心がけ

2009 年 12 月 30 日 水曜日

2009年も残り僅かとなりました。
今年の漢字は、新政権誕生にちなみ「新」だそうですが、当治療院でも新たな試みとして、10月から整体を始めました。
来年は、どんな年になるのでしょうかね?

今年最後の更新となりましたが、簡単な養生法(セルフケア)をご紹介します。
新年を機会に生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか?

1.1日の生活リズムに注意
精神的にも身体的にも、忙しい時間と、ゆっくりとした時間のメリハリをつける。
オンとオフのスイッチを上手に切り替えるのがポイントでしょうか。

2.頭寒足熱
人間の身体の基本的な状態ですが、頭熱足寒の人がとても多いです。精神・身体の緊張や疲労によって「気」が上逆して頭熱足寒になり易くなります。
また、最近は、オフィスや自宅などで新建材(合成樹脂製品)の床材が多用されていて、足元が冷え易くなっています。
足首を温める事を意識してみてください。

3.「ほどほど」ということ
食事、仕事、遊び・・・。
過ぎたるは、なお及ばざるが如し。
健康維持には、何事も「ほどほど」がいいですね。

では、良いお年をお迎えください。

横隔膜を鍛えましょう!

2009 年 3 月 29 日 日曜日

皆さん、深呼吸が出来ますか?
深呼吸(腹式呼吸)が出来ない人、結構多いんですよ。

呼吸には、呼吸筋と言われる横隔膜、内・外肋間筋。補助筋として肋骨挙筋、肋下筋、斜角筋群など複数の筋が関与していますが、一番の主役は横隔膜です。
実際には膜ではなく膜状の筋組織で、牛の横隔膜は「ハラミ」と呼ばれています。

ある医師の講演で、この横隔膜が衰えている人が多いという話を聞きました。横隔膜が衰えると呼吸が早く浅くなり、腎臓に悪影響を与えるそうです。
また、活性酸素の除去能力が減弱し、老化が加速するそうです。
横隔膜を鍛えるには、横隔膜を主に使う腹式呼吸が効果的と言っていました。

血液の体循環量は、

冠状血管 5%
脳 15%
肝臓 26%
腎臓 25%
骨格筋 17%
皮膚・骨・その他 12%

となっています。
臓器の大きさで比較した場合、一番小さい腎臓に沢山の血液が流れています。ということは腎臓が一番、酸素(新鮮な血液)を必要としている訳です。
東洋医学でも呼吸を主る肺は、腎の母とされています。
腎は生命力、成長、生殖の根源である精を蔵しています。腎が衰えると元気がなくなる、病気になり易い、生殖能力低下、各種の老化現象などをおこすので、東洋医学的にも整合性があります。

最近、活性酸素が老化や各種疾病の原因として取り上げられています。
呼吸をしている限り、活性酸素は発生するのですが、余った活性酸素を処理出来ないことが問題なのです。
活性酸素は、化学反応時に働く活性を持った酸素の中間体で、体内の様々な化学反応(代謝)や殺菌に必要なものです。
代謝の過程で余った活性酸素が生じた場合、これを無毒化するSOD(活性酸素除去酵素)という酵素が備わっているのですが、何らかの原因で、その酵素がうまく働かなくなると余った活性酸素は組織を傷つけてしまう考えられています。

その医師の話からは、腹式呼吸が活性酸素を減らす機序は聞けませんでしたが、腹式呼吸には、自律神経の働きを整える効果があるので、その辺が関係しているのではないかと思います。

呼吸を重視する気功、ヨガ、ピラティスや各種の呼吸法など、自分に合って長く続けられる健康に注目してみてはいかがでしょうか?

人体の不思議展

2008 年 12 月 30 日 火曜日

昨日、会社の同僚と川崎駅近くの「ルフロン」で開催されている「人体の不思議展」に行きました。
以前から、筋肉や内臓の位置関係で疑問点があったのですが、書籍や人体模型では、わかり難い場所だったので、明確な答えが得られませんでした。
しかし今回、実物の標本で確認する事で大変勉強になり、ようやく疑問が解消されました。
今後の治療に活かすことが出来そうです。

今回展示されている解剖標本には、筋・神経・血管などの名前が表示してありませんでしたが、大まかな部分だけでも名前を表示してあると、もっと理解し易くなると思いました。
また、特別展示として「レオナルド・ダ・ヴィンチ」が描いた人体解剖書が展示されていました。医学の発達していない時代ですが、非常に詳細で精密に描かれており、改めて「レオナルド・ダ・ビンチ」の画力と才能に感嘆しました。

では、良いお年をお迎えください。

*注
私は認識不足でしたが、「人体の不思議展」には、倫理的な問題もあるようです。
コメントをいただいた「人体」さんのご指摘や、私なりに色々と調べた結果、記事の内容を一部変更いたしました。

幕内秀夫先生の講演

2008 年 11 月 24 日 月曜日

この所、食品の偽装や薬物混入などのニュースが、連日のようにマスコミを賑わしています。
日本の食料自給率(カロリーベース)は、40%を割り、ほとんどの食料を外国からの輸入に依存しています。
また、今年から特定健康診査、特定保健指導制度が実施され、現代日本の「食」を取り巻く様々な問題が、私達の日常生活に大きな影響を及ぼしています。
このような情勢の中、「食」を見直す機会として、「フーズアンドヘルス研究所」代表で管理栄養士の幕内秀夫先生の「食生活と健康」というテーマの講演を聞きました。
幕内秀夫先生は、「FOODは風土」を提唱され、日本人に合った食生活の普及させるため、各地での講演、医療機関での栄養指導などの活動をされています。

講演では、日本人の食生活に関して、下記の問題点が指摘されました。
・豊食の時代から、飽食、崩食、呆食、放食の時代になってしまっている。食事を摂らない人も増えている。
・食生活は、女性ホルモンに最も大きな影響を与え、不適切な食事は、婦人科系疾患を発症すると考えている。
・20~30歳代の乳がん患者は、皆、ほとんど同じような食事をしている。
・戦後の半世紀、食のアメリカ化(欧米化ではない)が進み、手間の掛からない食事やファーストフードなどが一般化し、米を食べなくなった。
・日本は、熱量を米(でんぷん)から摂取していたが、欧米は脂と砂糖から摂取している。日本もカタカナ主食(パン、パスタ、ピザなど)になってきたため、脂と砂糖の摂取量が増えた。
・人間の脳は、飢餓の記憶からか、高カロリー(脂と砂糖)な食べ物を欲しているので、本能的に脂と砂糖は旨いと感じる。
・大人は、ストレスを酒、タバコ、甘い物で解消するが、依存症があり、ある意味ドラッグである。甘い物(砂糖)は、子供にも快楽となるので、パンやお菓子には注意が必要。

それらを踏まえて「食生活の実際―7カ条」を示されていました。
1.液体でカロリーをとらないこと
 ・清涼飲料水や缶コーヒーは、いくらでも飲めてしまう。
  しかし、ブドウ糖が大量に含まれているので、飲み過ぎると食事が入らなくなってしまう。
 ・乳幼児にポカリスエットを飲ませるのも問題。
2.1日に2回は白いご飯を食べる
 ・乳がん患者の殆どは、ご飯を食べていない。
 ・パン、パスタを主食とした場合、バター、牛乳、チーズ、ヨーグルト、ドレッシング、マヨネーズなど、脂の多い副食になる。
 ・ご飯を主食とした場合、味噌汁、納豆、おひたしなど、自ずと脂の少ない食事になる。
 ・ご飯を主食にするとお通じも良くなる。
 ・ご飯を食べられる程度に脂と砂糖を摂るようにする事が大事。
3.子どものおやつは食事
4.副食は季節の野菜中心
5.動物性食品は魚介類を中心に
6.未精製のご飯を食べる
7.食品の安全性にも配慮する

特に栄養学に関する専門的な内容ではありませんでしたが、日本の「食」の問題点を分かり易く解説していただきました。
また、ユーモアたっぷりな独特な口調で笑い声の絶えない、とても楽しい講演でした。

平成20年度 ヘルスキーパー講習会

2008 年 8 月 10 日 日曜日

今年も、8日と9日に「国立県営神奈川障害者職業能力開発校」主催によるヘルスキーパー講習の実技指導講師を勤めさせていただきました。

この講習会は、経験の浅いヘルスキーパーやヘルスキーパーとして就労を目指す学生を対象として、毎年この時期に行われているものです。
主にあん摩施術の基本的な身体や手指の使い方を中心に講習を行ないましたが、街中の治療院でも、これらの基本が出来ていない「あん摩・マッサージ・指圧師」がとても多いと常々感じています。
ヘルスキーパーを目指す皆さんには、早い段階で確りとした基本技術を身に着けて欲しいとの思いから、毎年基本を中心とした講習内容としています。

今回も学生の受講者が大半でしたので、皆さんの学び取ろうとする一生懸命な姿が印象的でしたが、こちらの意図が上手く伝わらないこともあり、教える事の難しさを痛感した2日間でした。

特定健康診査・特定保健指導制度

2008 年 5 月 27 日 火曜日

25日(日)に「特定健康診査・特定保健指導制度」に関するセミナーを受講しました。
複雑で良く分かりにくい制度ですが、医療法人の理事長(循環器科の専門医)が講師ということもあり、この制度の概要を少し理解することが出来ました。

特定健康診査・特定保健指導とは、生活習慣病の予防、早期発見、早期治療を目的とし、今年の4月から施行されました。
少子高齢化、高度医療による設備・人員の増大に伴い医療費が毎年増加しています。医療費を抑えたい国は、多額の費用が掛かる疾患の予防政策を取ることが、中長期的に医療費を抑えるのに効率的であるとして、40歳以上75歳未満の被保険者と被扶養者を対象に、肥満や糖尿病などの生活習慣病とその予備群を減らそうと考えたのが、特定健康診査・特定保健指導です。

一見もっともらしい制度ですが、問題点もかなりあるようです。

・生活習慣病を対象としているため、ガンなどその他の疾病の早期発見が難しくな
 る。
・制度自体に実効性に不透明な部分もあり、実際に医療費が削減できるか疑問。
・健診機関や医療機関などは、既存の業務で手一杯の所が多く、それ以外に新た
 な業務が増えるため、現場の人的負担が大きい。
・現状でも財政難である国民健康保険の更なる財政難を招く可能性がある。
・ペナルティーを支払う場合など、同じ被保険者でも生活習慣病や予備軍の人と健
 康な人とで不公平が生じる。

メタボリックシンドローム対策ということで、

腹囲 男性 85センチ以上
     女性 90センチ以上

という数字ばかりが、センセーショナルに取り上げられています。
しかし、実際は、後期高齢者医療制度と同じく、自己責任の名の下に被保険者である国民に負担を強いる国の姿勢が見え見えのような気がします。
今回のセミナーを聞いて、改めて問題点の多い制度だと感じました。