2009 年 3 月 のアーカイブ

横隔膜を鍛えましょう!

2009 年 3 月 29 日 日曜日

皆さん、深呼吸が出来ますか?
深呼吸(腹式呼吸)が出来ない人、結構多いんですよ。

呼吸には、呼吸筋と言われる横隔膜、内・外肋間筋。補助筋として肋骨挙筋、肋下筋、斜角筋群など複数の筋が関与していますが、一番の主役は横隔膜です。
実際には膜ではなく膜状の筋組織で、牛の横隔膜は「ハラミ」と呼ばれています。

ある医師の講演で、この横隔膜が衰えている人が多いという話を聞きました。横隔膜が衰えると呼吸が早く浅くなり、腎臓に悪影響を与えるそうです。
また、活性酸素の除去能力が減弱し、老化が加速するそうです。
横隔膜を鍛えるには、横隔膜を主に使う腹式呼吸が効果的と言っていました。

血液の体循環量は、

冠状血管 5%
脳 15%
肝臓 26%
腎臓 25%
骨格筋 17%
皮膚・骨・その他 12%

となっています。
臓器の大きさで比較した場合、一番小さい腎臓に沢山の血液が流れています。ということは腎臓が一番、酸素(新鮮な血液)を必要としている訳です。
東洋医学でも呼吸を主る肺は、腎の母とされています。
腎は生命力、成長、生殖の根源である精を蔵しています。腎が衰えると元気がなくなる、病気になり易い、生殖能力低下、各種の老化現象などをおこすので、東洋医学的にも整合性があります。

最近、活性酸素が老化や各種疾病の原因として取り上げられています。
呼吸をしている限り、活性酸素は発生するのですが、余った活性酸素を処理出来ないことが問題なのです。
活性酸素は、化学反応時に働く活性を持った酸素の中間体で、体内の様々な化学反応(代謝)や殺菌に必要なものです。
代謝の過程で余った活性酸素が生じた場合、これを無毒化するSOD(活性酸素除去酵素)という酵素が備わっているのですが、何らかの原因で、その酵素がうまく働かなくなると余った活性酸素は組織を傷つけてしまう考えられています。

その医師の話からは、腹式呼吸が活性酸素を減らす機序は聞けませんでしたが、腹式呼吸には、自律神経の働きを整える効果があるので、その辺が関係しているのではないかと思います。

呼吸を重視する気功、ヨガ、ピラティスや各種の呼吸法など、自分に合って長く続けられる健康に注目してみてはいかがでしょうか?

2009年 第12回 称名寺薪能

2009 年 3 月 18 日 水曜日

今年も、称名寺の境内で薪能が上演されます。
金沢区内の小学生15人が、地元を舞台とした「方下僧」と「六浦」の連吟に出演するそうで、地域に根付いたイベントとなってます。

日時 2009年5月3日(日) 開場 16時30分  開演 17時30分
会場 称名寺境内
雨天の場合 金沢公会堂 2回に分けて上演
演目 能 「橋弁慶」  櫻間右陣他 
    狂言 「附子」  野村萬斎他

4月26日(日)~5月7日(木)まで境内が、ライトアップされています。
金沢区の歴史や環境を活かした薪能を堪能してみてはいかがでしょうか?

詳細は、金沢区役所 称名寺薪能を参照してください。

文京鍼研究会 3月の定例会

2009 年 3 月 15 日 日曜日

日曜日に文京鍼研究会の定例会に出席しました。
講義内容は、下記の通りです。

・臨床講座 13:00~13:45
  「支部会報告 本治法の証をたてるとき」
・古典研究 13:45~16:00
  「今年度の総括と古典討論」
・実技練習 16:00~17:00

講義の資料は、文京鍼研究会のホームページにて随時公開されています。
興味のある方は、右側の「リンク」からどうぞ。

花粉症(アレルギー性鼻炎)の鍼灸治療とセルフケア

2009 年 3 月 1 日 日曜日

花粉症の皆さんには、嫌な季節になりました。
今年は、全国的に飛散量は少ないようですが・・・。

鍼灸治療での花粉症を含めたアレルギー性鼻炎は、一時的な症状の緩和効果はありますが、なかなか根治の難しい病気です。
西洋医学でも一旦発症してしまうと根本的な治療は、難しいと言われています。

くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの表面的な症状に対する鍼灸治療は、根本的な治療にはなりません。
症状から見ると、気と水分が上に昇り過ぎてしまった状態で、寒・熱・寒熱挟雑などのタイプがあるようです。
根本的に治療するには、これらの状態を引き起こしている本質を治療して、体質改善や身体全体のバランスを整える鍼灸治療法が必要になります。
また、夏にエアコンなどに頼り過ぎすに、十分に発汗して皮膚や粘膜を強くするなど、生活習慣の改善も必要になると思います。

・花粉症の機序

  1. 鼻や口から吸い込んだ花粉(抗原)を異物として感知した白血球が、防御システムを作動させ抗体(IgE抗体)が作られます。
  2. この抗体は粘膜にある肥満細胞の表面に付着。
    そして、再び花粉(抗原)が侵入すると、肥満細胞がヒスタミンなどの化学物質を放出。
  3. ヒスタミンなどの化学物質は、知覚神経や血管を刺激して、鼻粘膜の血管拡張、浮腫、分泌促進、血管の透過性亢進などにより、くしゃみ、水様の鼻水、鼻づまりが発症します。

原因は、遺伝的素因、自律神経のアンバランス、ストレス、排気ガスなどが指摘されていますが、詳しい事は分かっていないそうです。

私は、物心付いた時から40数年間、毎年、花粉症に苦しんでいました。
しかし、気功を始めた翌年は、目の痒み、涙目は、少しあるものの鼻炎の症状がなくなりました。当初は、何かの偶然かと思っていました。
そして、その翌年も目の症状は少しありましたが、鼻炎については無症状で過ごすことが出来ました。
大量飛散する年も何ともなく過ごせているので、本格的な治癒といっても良いと思っています。

臓器は、自律神経により支配されているので、自らの意思で動きをコントロール出来ないとされています。
ただし、肺だけは、呼吸を意識する事により自らの意思で動かす事が出来ます。
それを踏まえると気功の深く長い呼吸法(腹式呼吸)により、肺を介して自律神経が調節され免疫機能が正常に働くようになったとも考えられます。
ただ、それが理由だとすると目の症状もなくなると思うのですが・・・。
または、気功の呼吸法により鼻粘膜や気管支が強化され、花粉に容易に反応しなくなったのか?とも思っています。

・花粉症のセルフケア
花粉症に有効と思われる気功法をご紹介しますが、即効性はありません。最低でも、1~2ヶ月位続けないと効果は現れません。
今から始めると花粉症の時期が終わっていますが、来年に向けて実行してみてはいかがでしょうか?
花粉症以外にも、身体に様々な変化が表れると思います。
継続は、力なりです。

*抱気貫頂法

  1. 両足を肩幅に開きリラックスし自然に立つ。
  2. 両腕の力を抜き(肘を軽く曲げる)両手掌を丹田(おへそから3センチくらい下の部分)の前で上に向ける
    手掌~腕全体に気のボールを持っているイメージをする。
  3. 両手掌を上に向けたまま頭の上までゆっくりと腕を挙上する。
    手掌は、頭部に近付くと自然に下向きになって行き、百会(頭頂部のつぼ)に向ける。
    呼吸は、動作に合わせ腹式呼吸(出来ない場合逆腹式呼吸でも良い)でゆっくりと鼻から吸う。
    天地、周囲の清気(清浄な良い気)をボールに集め、気のボールが大きくなるとイメージしながら行う。
  4. 手掌を下に向けたまま、丹田までゆっくりと腕を下ろす。丹田を過ぎたら自然な立位に戻る。
    呼吸は、動作に合わせゆっくりと鼻から吐く。
    3の動作で集めた気を百会から身体に入れる。
    花粉、鼻づまり、邪気、病気などを湧泉(足底のつぼ)から地中に洗い流すイメージで行う。
  5. 以上の動作を10分間位繰り返し行う。
  • 通常は、鼻から吸って口から吐くのですが、花粉症の場合、鼻呼吸が良いと言われています。
  • 慣れないと息が続きませんが、続ければ徐々に深く長い呼吸が出来るようになります。
  • 動作、呼吸、イメージを合わせること(三調と言う)が大事です。
  • 出来れば毎日、朝と夜。最低でも2日に1回は、行うようにしてみてください。